古事記:古事記って何?
日本の神話や天皇家の始まりなど、「日本のはじまり」のあれやこれやが書かれた古事記。
神社で祀られている神様などはたいてい載っている古事記。
ただ、ちょっと気になってもなかなか読むのは大変だったりする本、古事記。
そこで!これから古事記の内容を簡単にお伝えしていきたいと思います(・∀・)
※お話をとっつきやすくするために多少のフィクションが入っています。
●古事記って何?
日本で一番古い、日本の歴史について書いた本のこと。
天皇家のルーツ(どうやって生まれたかなど)と代々の天皇が何したかが書いてある。
●どんな本?
712年刊行、上中下の全3巻セット。
内訳はこんな感じ。
上・・・神話
●作者は?
稗田阿礼(ひえだのあれ)→暗唱(!?)
太安万侶(おおのやすまろ)→編纂
神話や伝説、当時いろんな地域に残っている記録を集めてまとめたものなので作者という作者はいません。
●どうやって作られたの?
経緯はこちら…
それは600年代後半のある日…
天武天皇は急に自分とは果たして誰なのか…みたいな哲学に目覚めます(こういうところがフィクションね。笑)
天武天皇「まずはご先祖様から調べよう、って思ったんだけど、うちの本(『帝紀』天皇の系譜)とみんなの持ってる本(『本辞』氏族の神話や伝説)書いてること違いすぎて、嘘か本当かわかんねー…。
どうすれば…ハッ!そうだ、作っちゃおう!正しい歴史の本、この際、俺が作っちゃおう!」
思ったはいいけど目の前には膨大な量の記録。
(700年分くらいある)
天武天皇「…………(多くね?)。う、うーん、だれかいないかなー。あ、いいところに!ちょっとちょっと稗田阿礼ちゃん!」
と、そこで選ばれたのが、稗田阿礼(28)。
目に映ったものはすぐに暗唱でき、聞いたものは忘れない、というスーパーマン(もはや暗記ロボット)。
彼がこの700年分の歴史や神話、地方の伝説など諸々をことごとく覚えます。
この常人ならざる記憶!!
ええ、それはもうしっかりと覚えましたとも。いつでも暗唱できちゃう!
稗田阿礼「では、お聞きください、稗田阿礼で『700年の歴史』。そうはじまりは…」
元明天皇(この時に天皇変わってます)「え?いや、そんなのいきなり目の前で話されても普通、覚えられないから!」
太安万侶「ですよねー!はい、僕が本にします!」
と、急に目の前で700年分の歴史を話し出された元明天皇はパニック。
(本当に目の前で話してはいないと思いますが…)
こうして太安万侶が編纂を開始し、712年に『古事記』はめでたく刊行されたのでした。
ちなみに古事記作ることを思いついた、天武天皇は大化改新で出てくる中大兄皇子(なかのおおえのおうじ)の弟さんです。
次回から古事記の本編、おはなししていきます^ ^